社内のモバイルデバイスが増えてくると管理が大変になってきて、そんなときに活躍するのが MDM (Mobile Device Management) です。
MDM を使うとその名の通り、モバイルデバイスを Web の管理画面で集中管理でき、色々な機能制限をかけたりアプリの自動配信などもできたりするのでとても便利です。
私が勤めている会社でも導入しており、その運用にも若干触れているのですが、そんな中とても困る現象がありました。
Microsoft Teams のアプリだけ更新されない!
まず、モバイルデバイスですが、iOS 端末のお話しです。
私が勤めている会社では Office 365 を活用しており、モバイルデバイスには MDM を使って Office 系クライアントアプリ一式 (約25個) を自動配信するようにしてあります。
MDM にも種類があって、ものによってはアプリの自動配信はできても自動更新はサポートしていないというものもあるようですが、うちが使っている MDM は自動更新に対応していて、自動更新するように設定して使っているのですが、何故か Microsoft Teams だけが更新されないといった現象が以前からみられました。
(他のアプリはきちんと普通に自動更新される)
いまや Microsoft Teams は立派に仕事のハブとして浸透しつつあり、日々の色々な業務効率化のうえで推進していきたいものであるにも関わらずこれはいけません…。
なんとかせないかん!
と、いうことで、だいぶ頑張って色々なところに聞いてまわりました。
まず MDM の自動更新機能の不具合ではないかということで、お世話になっている通信事業者へ問い合わせたところ…
> MDM の不具合ではない。Apple へ問い合わせてください。
Apple お問い合わせ窓口へ…
> アプリ更新の不具合に関しては、アプリの開発元に責任がありますのでそちらにお問い合わせください。
Microsoft へサービスリクエストを…
> そのような現象は確認されておりません。
(ノ`Д)ノ:・’∵:.┻┻
要約するとたったこれだけのことなのですが、それぞれ長期にわたり何度も何度もバトルを繰り返しました。
そして結末へ…
暫く途方に暮れたのち、ちょっと作業や手続き的におおごとになりそうだったので避けていた “別の MDM を試してみる” という道に足を踏み入れてみることにしました。
先に結論ですが、Microsoft Intune という MDM にすることで、無事に Microsoft Teams も自動更新できることが確認できました。
会社としての携帯電話の契約などの事情で、それまではキャリア推奨の MDM を使っていましたが、先に述べた通りアプリによって部分的に (今回でいえば Microsoft Teams に於いて) 更新が機能せず、まずは他の国産の MDM で試してみましたがやはり駄目で、Microsoft Intune を試したところ問題なくできたといった感じです。
Microsoft のアプリだから Microsoft 製の MDM なら当然だろう…ということではなく、恐らく国産の MDM か、海外の MDM かといった感じではないかと思っております。
余談ですが、アプリのバージョン比較に使っている API の使う項目にズレがあるんじゃないかなと。
何はともあれ、出来る・出来ないがはっきり見えてよかったです。
長い闘いだったなぁ…。