Dynamics 365 Finance and Operations, Supply Chain Management 奮闘記 – 税金まわりの初期設定

本連載の Index は こちら

今回は税金に関する (必要最低限な) 初期設定です。

消費税所轄官庁

公式のままですが、収集された税金の報告先及び支払先です。
売上税所轄官庁の設定 – Finance | Dynamics 365 | Microsoft Learn

法人を新規作成した場合、未登録の状態となっておりますので、登録する必要があります。

設定は以下の場所から行います。

[税金] モジュールの [間接税] > [消費税] > [消費税所轄官庁]

左上の [新規] ボタンを押して新規レコードを作成し、必要最低限な情報としてコードと名称のみ入力し保存します。

 

消費税決済期間

税金の報告および支払が必要な間隔についての情報です。
消費税精算期間を設定します – Finance | Dynamics 365 | Microsoft Learn
売上税精算期間の設定 | Microsoft Learn

法人を新規作成した場合、未登録の状態となっておりますので、登録する必要があります。

設定は以下の場所から行います。

[税金] モジュールの [間接税] > [消費税] > [消費税決済期間]

左上の [新規] ボタンを押して新規レコードを作成し、必要最低限な情報として今回は次の通り設定しました。

・決済期間    … “jp-12”
・説明      … “年間 – 日本”
・所轄官庁    … 先ほど登録した所轄官庁を選択します。
・間隔の単位   … 年間なので “年” を選択します。
・間隔の継続時間 … 1年間なので “1” とします。
・間隔      … とりあえず今期のみ登録します。

 

元帳転記グループ

税金の仕訳ルールの設定になります。
売上税の元帳転記グループの設定 – Finance | Dynamics 365 | Microsoft Learn

法人を新規作成した場合、未登録の状態となっておりますので、登録する必要があります。

設定は以下の場所から行います。

[税金] モジュールの [設定] > [消費税] > [元帳転記グループ]

左上の [新規] ボタンを押して新規レコードを作成し、必要最低限な情報として今回は次の通り設定しました。

・消費税支払 … “45900”: 仮払消費税
・消費税収入 … “14900”: 借受消費税
・決済勘定  … “41490”: 未払消費税等

 

Dynamics 365 における品目の消費税の決定について
Dynamics 365 では、品目の消費税は “消費税グループ” と “品目消費税グループ” ふたつのグループによって決定されます。
消費税グループは顧客と仕入先といった取引先に対して関連付け、品目消費税グループは品目に対して関連付けます。
取引先に対して発注書や販売注文を起票する際、取引先と品目は必ず入力しますが、そのそれぞれに関連付けられている消費税コードの両方に含まれるものがその品目の消費税コードとなります。売上税グループと品目売上税グループの設定 – Finance | Dynamics 365 | Microsoft Learn

 

消費税コード

自社で使用する消費税を登録します。

法人を新規作成した場合、未登録の状態となっておりますので、登録する必要があります。

設定は以下の場所から行います。

[税金] モジュールの [間接税] > [消費税] > [消費税コード]

左上の [新規] ボタンを押して新規レコードを作成し、今回は 軽減税率 8% と 課税 10% を作成しました。

決済期間・元帳転記グループ は先ほど登録したものです。

税タイプが “標準” と “軽減税率” があるので注意が必要です。

 

上記までだと消費税コードを登録しただけで、まだ肝心の税率を設定していませんよね。
わかりづらいですが、税率は次のところから登録するようです。

 

上記のボタンをクリックすると、次のような画面に遷移しますので、赤枠のところに税率を入力して保存します。

 

すると、先ほど作成した消費税コードの [割合/金額] のところに設定した税率が表示され、これで税率の設定が完了となります。

 

消費税グループ

Dynamics 365 では消費税グループという消費税コードをグループ化したものを作成し、それを仕入先や顧客といった取引先に紐づけることで、その取引先が扱う消費税コードを設定します。
品目の消費税は消費税グループと品目消費税グループのふたつのグループの設定値によって決定されます。

法人を新規作成した場合、未登録の状態となっておりますので、登録する必要があります。

設定は以下の場所から行います。

[税金] モジュールの [間接税] > [消費税] > [消費税グループ]

左上の [新規] ボタンを押して新規レコードを作成し、今回は次の通り設定しました。

今回は消費税グループをひとつ作成し、そのグループにすべての消費税コードを登録して、それをすべての取引先に共通して使用します。

 

品目消費税グループ

上記で設定した消費税グループとセットで使用する、品目の消費税を決定するのに使用されるグループです。

法人を新規作成した場合、未登録の状態となっておりますので、登録する必要があります。

設定は以下の場所から行います。

[税金] モジュールの [間接税] > [消費税] > [品目消費税グループ]

左上の [新規] ボタンを押して新規レコードを作成し、今回は次の通り設定しました。

品目消費税グループは品目に対して紐づけて使用します。

今回は 軽減税率8% と 課税10% のふたつの品目消費税グループを作成し、各品目ごとに該当する税率を紐づけて使用します。

 

税金に関する (動作に必要な最低限の) 初期設定はこのくらいかな。

Dynamics 365
スポンサーリンク
D.F.Laboratory
タイトルとURLをコピーしました