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初期設定の雰囲気
Dynamics 365 Finance and Operations, Supply Chain Management を使い始めるために必要なマスタやパラメーター設定は当然ながら導入する会社によって異なりますが、ここではあくまで「Dynamics 365 の初期設定ってこんな感じなんだ」という雰囲気とか全体のイメージを感じていただければと思います。
■ ユーザーオプションの調整
自分にとってのデフォルトの会社・言語・タイムゾーンなどを設定します。
■ 法人の登録
Dynamics 365 には “会社” の概念があります。
複数会社をシングルテナントで運用することができます。
■ 番号順序の初期設定
システム内で起票される伝票やトランザクションなどに振られる番号の採番ルールの設定です。
環境作成直後はルールが存在しない状態のため、作成する必要があります。
■ 元帳の設定
Dynamics 365 は ERP なので、会計機能が根幹となります。
システムで行うほとんどの業務操作で、その業務に伴った会計仕訳が裏で自動的に起票されます。
環境作成直後はその仕訳の記入先となる元帳が存在しない状態のため、作成する必要があります。
■ 消費税に関する設定
消費税に関するマスタなども環境作成直後は空っぽなので作成する必要があります。
■ 倉庫の登録
仕入れたものや生産したものを保管する倉庫のマスタです。
保管場所については必要に応じてかなり細かい管理が行えるよう機能が備わっており、どのくらい細かく管理するかパラメーターで設定し、それによって必要なマスタも変わってきます。
■ 製品の登録
Dynamics 365 では 仕入品・商品・生産品 など、それらはすべて “製品” となります。
■ 取引先 (仕入先・得意先) の登録
このあたりは他のシステムと一緒ですね。
■ フォーミュラの登録
BOM と フォーミュラ がありますが、製品を生産するために必要な材料や工程などのマスタとなります。
Dynamics 365 の機能をどれだけ使うかによりますが、ざっくりとはこんな感じでした。